【アシDの新作紹介】夢を追い続ける人へ贈る若き発明家の物語――『コートボニー教授の永続魔石』を紹介します!

2015/1/20 新作紹介

永久機関を体内に埋め込めば、常時仕事モードになれるんじゃ……!
と考えてから、
常時仕事モードなら慣れてしまうとそれが平常運転になるので、結果的に意味がないんじゃ……?
という地点に着地しました。
どうもどうも、編集アシDです!

1月も半分を切って、いよいよ寒さも本格的になりましたね!(今更)
さてさて、今回は1月刊の新作のなかから
第1回オーバーラップ文庫大賞金賞受賞作
『コートボニー教授の永続魔石』
を紹介します!

コートボニー
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魔力のこもった魔石を使った発明品、通称・魔工機を生み出す職人であるスービ・キュージットが紡ぐ本作は、夢を追い続けるすべての人へ贈る物語です!
「自分は他の人間とは違うんだ」と思いつつも、「自分は特別な人間じゃないから」と真剣に向き合うことから逃げ続けていたスービの止まっていた運命の針は、コートボニー教授と呼ばれる小人族(セノ)と出会ったことで動き出します。

まずは、コートボニー教授たちの種族・セノについてですが、
土の魔法民族と呼ばれるセノは、魔工機の核となる魔石以外ならどんな物質でも無から生み出すことのできる土魔法の使い手で、その魔法を用いて好奇心の赴くままに様々な物を生み出していくことから、セノの持つ技術力は人間の100年先をいくと言われています。
さらに、人間よりも長寿で男女問わず身長が1メートルほどしかない、とても可愛らしい特徴があります。

挿絵1
小さな体でありながら100年以上生きているというコートボニー教授。
とても可愛い少女、もとい女性です。ちなみに本国には旦那がいるとか……。
え?人妻?

そんなセノたちが、スービたちの暮らすアーディナル大陸へ調査団として10年ぶりに訪れるシーンから本作の物語は始まります。
砂漠の大陸であるサーナサウルから来訪したセノの目的は、雨や雪を生み出す雲のメカニズムを解明すること。
その調査団のサポートをスービの通うアルペンデ大学全体で行うことになったのですが、周囲の熱気とは裏腹に彼のモチベーションは低く、調査へ同行をせずに工房に閉じこもり、きたる魔工機コンテストに向けて黙々と魔工機の制作に取り組んでいました。

そんなある日、ひょんなことからスービは、調査団の目的とは違い魔力の永久機関である永続魔石を求めるコートボニー教授と出会います。

挿絵2
永続魔石について熱っぽく語るコートボニー教授。超可愛いです。

セノの叡智があれば魔工機コンテストで優勝することなど容易い、と考えたスービは永続魔石探しに協力することを条件に、コートボニー教授の助手となります
こうして、存在する根拠も保証もない永続魔石探しが始まるのですが……やはりというかなんというか順調とはいきません。

コートボニー教授との出会いをきっかけに、錬金術師ギルド長のハーパティ・バーニ彼女のメイドのフェリシアと出会い、魔工機バカなスービに愛想を尽かした幼馴染の元恋人(?)のフェイとの関係などなど、スービの周囲は騒がしさを増す一方。

挿絵3
錬金術師ギルド長のお嬢様・ハーパティ。こんな素敵なドレス姿でダンジョンに潜る凄腕の冒険者でもあります。

挿絵4
ハーパティお嬢様に仕えるネコミミメイドさん・フェリシア。甲斐甲斐しくお世話してくれるその見事なメイドっぷり、そしてネコミミにスービはメロメロ。

挿絵5
恋人のような距離感だけど恋人じゃない、そんなダークエルフの幼馴染・フェイ。スービが魔工機にかまけていたせいで、現在の関係は冷えきってしまっているようです。

永続魔石のためにダンジョンの最深部を目指したり錬金術師ギルドへ潜入したりと、コートボニー教授の無茶な行動に付き合わされるスービでしたが、その過程で彼は画期的な魔工機を発明し世間にその名を轟かせることに。

そんな騒がしい日々を過ごしているうちに調査団の調査も終了し、永続魔石も見つからないままコートボニー教授の滞在期間が終わりへと近づいていきます
しかし、それと同時にスービたちのもとへセノが住むサーナサウル大陸のバラバスタン大学への留学の話が持ち上がります。
多くの学生が盛り上がり周囲の人からも留学を薦められるスービですが、今の生活を捨て一歩を踏み出す勇気が持てず足踏みしてしまい……。

そして、またしても自分の想いと向き合うことから逃げ出そうとするスービに陰謀の影が迫る……!

確固たる理論に裏打ちされた説得力のある世界観
キャラクターたちの軽妙な会話劇
夢を追うために一歩を踏み出す勇気

そんな魅力に溢れた『コートボニー教授の永続魔石』は読み応えバツグンです!

著者の桜山先生のインタビューや、本作の冒頭を試し読みにてチェックできる第1回オーバーラップ文庫大賞特設サイトも要チェック!

第1回大賞特設サイト
※画像をクリックすると特設サイトへジャンプします!

それでは、1月25日の発売日まで今しばらくお待ちください!

編集アシDでした~。