バンフィールド伯爵の愛機・機動騎士「アヴィド」プラモデル化決定! 伯爵にスペシャルインタビュー!! ※エイプリルフール

2021/4/1 文庫 NEWS

 

 

UNIVERSE GRADE1/100プラスチックモデルのバンフィールドシリーズ第1弾としてプレミアム☆バンフィールド(通称「プレ☆バン」)から発売が決まった機動騎士「アヴィド」! 帝国が誇る名君の乗機ということで、その勇姿をぜひ手元にとバンフィールド家領内のみならず帝国全域から注文が殺到しています。そんな本商品について、「アヴィド」の所有者であり、パイロットとして実際に搭乗し戦場を駆ける海賊狩りの英雄、バンフィールド伯爵に直接お話を伺っていきます!

記:エイプリル=フール

 

 

―― 本日はよろしくお願い致します。そしてこの度は伯爵の愛機【アヴィド】のプラスチックモデル販売決定、おめでとうございます!――

バンフィールド伯爵(以下バ)「ついにアヴィドがプラモデルになるのか」

メイドA氏(以下A)「おめでとうございます、旦那様」


▲UG「アヴィド」試作品パッケージ。アヴィドの横に写る美女はいったい……?

執事B氏(以下B)「アリスター様の乗機が百分の一スケールで販売されるのですね。このブライン、嬉しくて涙が出て来ます。今から組み立てが楽しみですな」

バ「ブライアンがプラモ? 作れるのか?」

B「こう見えても、昔はモデラーとして活躍しておりました」

バ「――そ、そうか」

―― 皆さん発売を心待ちにされているようですね。それでは、インタビューをしたいと思います。バンフィールド伯爵は、今回の発売についてどう思われますか? ――

バ「話が来るのが遅かったくらいだな。俺のご機嫌取りをしたいなら、もっと早くにアヴィドの立体物を出すべきだ。とりあえず、百個くらい買って部下共に配って作らせる。プラモデルを使ったパワハラだ」

―― え、百個ですか? ――足りますか? ――

バ「――え?」

A「旦那様、当家の関係者ですが既に億単位でございます。旦那様自らが僅か百個のプラスチックモデルを配るとなれば、奪い合う者が出てもおかしくありません。最低でも百万は用意していただかないと」

バ「百万!? まるで俺が売られている商品全てを買い漁るみたいじゃないか! 何か惨めだぞ」

A「問題ありません。試算した結果、流通に支障は出ないと判断します。とりあえず、先に注文だけはしておきましょう」

B「このブライアンも個人で百個は注文しますぞ」

バ「これは俺がおかしいのか? どう考えてもお前らの方がおかしいよな? お前もそう思うだろ?」

―― インタビュアーの私に聞くんですか? う~ん、ちょっと多いかな、とは思いますけどね。貴族様なら聞かない話じゃないですよ。凄い方は、自分好みのプラモデルを作る工場を用意させますね。でも、販売はしないそうです。 ――

バ「何のために作るんだよ! 商売をしろよ! 儲けが出ないだろ!」

―― 趣味だから採算度外視のようです。 ――

バ「――もういい。それより感想だったか? アヴィドの立体物は嬉しいが、一つだけというのは寂しいな。そうだ、ネヴァンも販売させよう。ワンオフ機もいいが、量産機も渋いからな」


▲バンフィールド伯爵家が運用する最新鋭量産機ネヴァン。

 

―― 第三兵器工場の新型機ですね。これでラインナップが充実しますね ――

バ「ネヴァンはバリエーションも多いからな。色違いやオプション違い、それに宇宙仕様や陸戦仕様と、数を増やして大量に売りつけてやる」


▲画像はイメージです。パイロットもイメージです。バンフィールド家に仕える騎士は皆、優しく穏やかな人柄です。筆頭騎士ならなおさらです。

 

―― 商魂逞しいですね。それでは、今回発売されるアヴィドの試作品をお持ちしました。 ご覧ください、この造形美を! 細部まで再現されていますが、可動にもこだわって作られたプラモデルですよ。これはマニアの方たちも大満足なキットになること間違いなしです! ――

バ「――おい、ちょっと待て。なんで金色のパーツがメッキなんだ?」

―― え? 普通だと思いますけど? ――

バ「ちゃんとゴールドを使えよ! 俺のアヴィドが安っぽく見えるだろうが! あと、ミスリルのパーツも銀メッキだと嫌だ。メーカーに作り直しを要求するぞ」

―― いやいや! ゴールドとかミスリルとか、どれだけコストがかかると思っているんですか? バンフィールド伯爵、これはプラモデルです。プラスチックモデルなんですよ!? ――

バ「それがどうした? 俺が気に入らないから作り直させる。俺が納得するレベルになるまで販売は中止だ! 天城、すぐに連絡しろ」

A「はい、旦那様」

B「残念ですな」

―― 待ってください! え、販売中止? 本当に中止するんですか? いきなり言われても困るんですけど!? あの、そんな理由で本当に中止するんですか?  ――

バ「当たり前だろうが。おい、こいつを連れて行け」

ガラの悪い女騎士1「はっ! ちょっと来い、ゴラァ!」

ガラの悪い女騎士2「リアム様に抗議するとは、良い度胸ですわね」

―― ひぃぃぃ! 何か怖い女の人たちが来た! た、助けてください。バンフィールド伯爵、この人たち怖いです。た、助けてぇぇぇ!! ――

バ「たとえ五十年、いや、百年かかっても俺が満足しなければ発売なんてしないからな!」

A「では、発売未定で、販売予定は百年後と発表してよろしいですね?」

バ「好きにしろ。あと、試作品は俺がもらう」

B「リアム様、狡いですぞ。ブライアンも欲しいですぞ」

バ「完成品が来るまで部屋に飾っておくんだ」

A「気に入られたのなら、普通に販売しても問題ないように思うのですが?」

バ「俺は絶対に妥協しない!」

 

 

 

 

 

 

UG「アヴィド」発売延期のお知らせ

平素は弊社商品のご愛顧、誠にありがとうございます。
今年の発売を予定しておりました「UNIVERSE GRADE アヴィド」につきまして、
伯しゃーー制作上の理由から「発売延期」とさせていただくこととなりました。
楽しみにお待ちいただいている皆様におかれましては、
ご迷惑をお掛けしますこと深くお詫び申し上げます。
1世紀以内に発売できるよう、対応してまいります。
何卒ご理解賜れますよう、宜しくお願い申し上げます。

プレミアム☆バンフィールド プラモ事業部

 

 

 

 

 

 

 

UG「アヴィド」は発売延期となってしまいましたが、

(ここからは本当)

バンフィールド伯爵ことリアムと機動騎士アヴィドの活躍は
こちらの小説をCHECK!!

 

オーバーラップ文庫
「俺は星間国家の悪徳領主!」
著:三嶋与夢 イラスト:高峰ナダレ

第1巻・第2巻、好評発売中!

 

 

そして、
最新第3巻は4月25日発売!

 


目指せ「くっころ」!? 高慢お嬢様を狙え!
【あらすじ】
善良さ故に奪われ続けた前世の反省から、奪う側である「悪徳領主」を目指すリアム。貴族の子弟が集まる幼年学校で彼が出会ったのは、気が強そうな公爵令嬢のロゼッタ。悪徳領主たるもの、高慢なお嬢様の「くっころ」を見たい! リアムは積極的にロゼッタに絡んでいくが――
「たとえ落ちぶれても公爵家の娘。お前なんかに礼など言うものですか!」
ロゼッタの家はある理由から帝国内で虐げられていた。そんな境遇から気丈に振舞い周囲と距離を置くロゼッタだが、リアムは気にせず踏み込んできて……?
悪徳領主が目標なのに悲劇のヒロインを救っちゃう勘違い領地経営譚、第3幕!!

 

3巻で登場する新キャラ等はコチラの記事をCHECK!!

ちょっとHな限定版もお見逃しなく♥

お楽しみに!!