こんにちは、らっぷんです!
今回はなんと!十文字青先生、待望の新シリーズ!! 濃厚で渋い大人のファンタジーということで、今日のらっぷんは真面目モードで物語をご紹介しますよ!?
今回はオーバーラップ文庫から
「魔法使いと僕1」
(著:十文字青 イラスト:細居美恵子)
の物語をご紹介します!
「ひとを救うのって、簡単じゃないよ。きっと」
故郷を失った戦士カルルは旅の途中、行き倒れの少女エルシーに出会いました。エルシーは突如、俊敏な動作で短剣を取り出し、カルルに襲いかかります。
いきなりのボーイ・ミーツ・ガール!(バイオレンス!)
しかしカルルは難なく短剣を受けとめ、奇襲を防がれたエルシーはその場で力尽き、気絶してしまいます。
反射的に少女を抱きとめたカルル。見れば少女の持ち物は短剣以外にはなく、捨て置く事もできない。彼は仕方なく、少女を抱え近くの村に運び込みます。
カルルとエルシーの初めての出会い。緊迫した場面ですがカルルはどこか涼しい表情。
たどり着いたのはレトと呼ばれる亜人たちが暮らす名もない村。タガトとミハコの夫婦は快く二人を受け入れ、食事を振る舞ってくれます。
一見幸福そうに見えた家族ですが、一人娘のサチは流行病にかかっていました。二人が滞在する間サチの病状は次第に悪化していきます。
エルシーは弱っていくサチの姿を目の当たりにし・・・・・・。
両親を思うサチがいい子すぎてらっぷんの胸が苦しいっ! 切なさMAXな展開にページを捲る手が止まらない。らっぷんの涙腺は耐えられませんでした……
やがてレト達の村を出発し、第弐帝都を目指す旅に出た二人は、コルタポという辺土の商都を訪れることになります。
コルタポにたどり着いた二人が見たのは、レト達と同じ亜人と呼ばれる人々への、壮絶な差別でした。そこは当然のようにひとがひとを売り買いする世界。
燻っていた不満にやがて火が付きます。互いに分かり合えず、傷つけあうひとびと。その渦中、二人は逆らい難い現実を目の当たりにするのでした。
読んでいて胸が痛くなるほど、残酷な世界を丁寧に描いたこの作品。それでもまっすぐに生きようと抗い、次第に心を通わせていく二人の姿に、らっぷんは何度も涙をこぼしました……
失われていく命。少年と少女は何を思い、何を成すのか。
怒涛の展開に手に汗握る!
十文字青が手掛ける重厚なファンタジー!
「魔法使いと僕1」
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